2011年7月6日水曜日

ピンクのストール

 選挙からだいぶ経ちますが、朝など駅頭に立っていると、今も「応援していますよ」 「がんばってくださいね」と声をかけてくださることがあります。

 ありがたいことです。がんばる力になるのと同時に、期待に応えようと気持ちも引き締まります。
 県会議員として議会の中と外でどんな活動をしているのかを知らせ、皆さんに身近に感じていただくことに、心を砕かなければと思っています。
 近々県会報告を発行しますので、配布しながら住民のみなさんの声をお聞かせいただければと思います。

 最近うれしかったこと。
 先日、午前中の仕事が終わり、県庁に向かうあわただしい中、シーア(JR住吉駅のショッピングビル)に寄りました。
 「首の後ろが日焼けしている!」と元の職場の人から指摘されてたので、ストールを買いに行ったんです。
 何種類ものストールを手に握って、お店の鏡の前でとっかえひっかえ、どれにするか迷っていました。
 すると背後から、60代と思しき女性が小声で「ピンクがかわいいよ」と言ってくれたのです。
 私のことを知ってくれているような感じでしたが、違うかもしれません。すぐに行ってしまわれましたが、きだ結だと知っていて親しく声をかけて下さったのかも…。そう思うと、何かほのぼのとうれしくなりました。

 その一言でピンクに決めたのは言うまでもありません。

2011年7月4日月曜日

避難者訪問

 今日は、被災地から避難してこられ、中央区の県営住宅にお住まいの方を訪問しました。

 元兵庫県議会議員で被災者ネットワークの安田秋成さん、元県議、知事候補でもあった金田峰生さん、宮田しずのり県議とともに行きました。
 もともと何日か前に安田さんが行った時、エアコンがなく大変だという話を聞いておられたので、実情と他に困りごとがないかを聞くことが目的でした。

 1軒目のお宅に行くと、エアコンをつけます、と数日前に県から連絡があったとのこと。後で県庁に帰って聞いてみると、災害救助法に基づく仮設住宅扱いで、他府県もエアコンを設置しているので、兵庫県も設置することになったとのこと。一安心でした。

 2軒目のお宅は、とても明るく、若い22歳のシングルマザーと6カ月の赤ちゃんの2人世帯。福島県いわき市から避難して来られました。
 地震前まで住んでいた実家は、津波で3階建ての2階部分まで浸水。今補修をして両親は住んでいて、自分も帰りたいが31km圏内で、福島原発の収束の目処が立たなくては、子どもへの放射能の影響が怖くて帰れないとのこと。
 3月の下旬に3か月の赤ちゃんとこちらに引越してきて、ホームシック、育児疲れで一時福島へ帰り、いったん落ち着いて、また神戸で生活を始めたそうです。「まだしばらく福島に帰れそうにないから赤ちゃんを保育所に入れて働きに出たいけど、保育所いっぱいかなあ」とおっしゃっていました。
 家賃はありませんが、生活費、水光熱費はかかります。特におむつ代が大変とのこと。収入がなければ早晩お金が尽きます。
 何かあったら、と3人それぞれ名刺を渡しました。初めての育児というだけでも大変なのに、見知らぬ土地、慣れない環境で生活しなければいけないとは。

 今日お会いした方々をはじめ、全国に避難している人たちが、一刻も早く住み慣れた地に帰れるよう願うものです。そのためには住民本位の復興と原発事故の解決が不可欠。そのために私たちも頑張ります。
 そして、兵庫にいる間、できるだけ辛い思いをしないよう支援に全力を挙げなくてはと思いました。

2011年7月3日日曜日

中学校給食

 私の一般質問の際、中学校給食に関する県の教育長の答弁で「おっ」と思うことがありました。

 教育長は、学校給食を通じた食育の大事さを述べたうえで、「神戸市をはじめ、芦屋市、加古川市において市民や保護者へのアンケート等によりまして、学校給食について検討され、またされる予定と聞いております」とのべました。

 加古川と芦屋は検討中または検討予定というのは知っていましたが、神戸市が検討するというのは初耳でした。確認していくと、神戸市は7月上旬に、保護者・中学生・教職員と市民1万人へのアンケートを実施するとのことです。中学生の昼食の実態や食習慣、お弁当販売の課題、そして中学生のお昼ご飯は何がふさわしいか、などについて調べるといいます。
 神戸市議会の文教経済常任委員会で、「中学生の昼食アンケート」の結果によっては給食も検討するとの答弁があったそうです。

 子育て世代の強い願いが、また全市全県で「子ども署名」や選挙で訴えてきた私たちの運動が、ついに事態を動かし始めました!

 全国の公立中学校の81・6%(09年5月現在)が実施していますが、政令市(大都市)では北九州市がこの4月から始め、大阪市も実施を決め、未実施はごくわずか。
 兵庫県内でも、三木市が09年9月から、播磨町が1月から実施し、他の未実施のところも明石市、加西市、上郡町が実施の方向、芦屋市、加古川市が実施を検討と、メドがないのは神戸市と3、4の自治体だけになりました。  
 
 いよいよ、大きな運動で、神戸でも全県でも実現させるときです。
 神戸全市で大運動を起こす準備もすすめられています。中学校給食は私の公約の目玉だったので、公約実現の活動として全力を挙げます。

 ということで早速、6月26日にJR住吉駅前で、松本のり子市議、共産党女性後援会の方々と一緒に神戸市に実施を求める請願署名を集めました。


松本さん(左)たちと住吉駅前で署名活動=6月26日

  もうすごい反応。宣伝開始前のハンドマイクの準備をしているときから、中学校給食の署名だと知った通行人がわれもわれもと近寄ってきて署名。
 7人でとりくみ、1時間で105筆が寄せられました。こんなにたくさん集まる署名はめったにありません。子育て世代はもちろん、若い人も高齢者も次々とペンを走らせていました。

 松本さんによると、あるお米屋さんは「中学生がいる家には弁当作りのために米を多く届けている。給食になるともうからなくなる。それでも嫁は、子どもの栄養を考えると給食にしてほしいと言っている。嫁は毎日朝5時半から子どもの弁当を作っていて大変です」と署名したといいます。

 これからどんどんやります。もう突き進むしかありません!

2011年7月1日金曜日

初質問その2

 22日の本会議一般質問の全文と知事らの答弁はこちらです。当ブログの右欄にも掲載しています。
 日本共産党県議団の事務局がアップしてくれたものです。
 実際の質問とは違って、テーマごとに質問と答弁をセットにして編集してくれているので、わかりやすくなっています。

 詳しくはそれや動画を見ていただくとして、あらためて質問を簡単に紹介します。

 ①技術が未完成で安全な原発はあり得ないことを直視し、知事は原発から撤退の立場に立ち、運転停止中の福井の原発の再開中止を関西電力に申し入れるべき。

 ②東北の被災者の生活再建へ、県は、現行の支援金を抜本的に引き上げ、岩手県が実施したように店舗・工場へも支援するよう国に求めること。

 ③従来の津波高の想定のまま、海のそばへの県立淡路病院移転計画の中止・見直しを。防災の力を弱める職員3割削減は中止を。

 ④借り上げ復興県営住宅から阪神・淡路大震災被災者の継続入居を認めよ。

 ⑤高すぎてたくさんの人が払えない国保料(税)の引き下げへ、県が市町に独自支援を。滞納者への非人道的な差し押さえをやめるべき。

 ⑥中学卒業まで所得制限なしで子どもの医療費無料化を。「受益と負担のバランスが必要だから無料化はよくない」という論は、公的医療制度の原則から外れたもので間違っています。中3まで無料化した群馬県では全体の医療費は増えておらず、いわゆるコンビニ受診にもなっていません。

 ⑦中学校給食の全市町実施へ県が責任を持ち、大阪府がやったように県の財政支援を。兵庫県の中学校給食実施率は50・7%で下から4番目。食育のためにも必要です。

 これにたいする井戸知事をはじめとlした答弁を聞き直したら、これがまぁひどい。

 前回の記事で書いたこと以外でいうと、知事は、東日本大震災の被災者支援で「支援金額の引き上げは難しい」。菅首相でさえ「引き上げが必要」と言っているのに。被災店舗・工場への支援金支給も「事業用資産だから難しい」。岩手県はやっているのに。阪神・淡路大震災を体験した県の知事のいうことでしょうか。

 借り上げ県営住宅問題では、「期限までに円滑に住み替えていただく」と強調。知事が年末に言っていた、買い上げなどによる入居継続は、何やかんやと色んな条件を挙げて「(それらを)見極めながら十分な検討をすすめる」と。基本はあくまでも「円滑な住み替え」、つまり入居者追い出しだという旨の答弁でした。

 質問で、一昨年の豪雨災害のとき、直前に佐用町土木事務所が廃止されていたうえ、「実は、(隣の)光都土木事務所の人間は、…当日は誰ひとり佐用町の中心に到達できなかった」と県の職員が発言していることを示して、職員削減路線のため県は迅速な対応ができなかったことを告発しました。
 ところが知事は、事務所の統廃合や人材の集約で「緊急事案への機動的な対応が可能になった」「(光都土木事務所の職員は)たどりつくことはできなかったものの、…水防箇所の現地点検など迅速な初動対応を行いました」と。一体どういう意味? 職員自身が必要な対応ができなかったと認めているのに、何という強弁。

 再質問は、中学校給食の実施率が低い事について、知事の認識を問いました。それに対して「大阪府と兵庫県は相当な格差がある。大阪は実施率10%台、兵庫は54%。大阪が焦られたのは無理はない」と知事が言い、議場で笑いが起きました。ここで時間切れとなり、私が反論する機会はありませんでした。
 私は、「その大阪に抜かれようとしている。大事な食育を半分近くの中学生が受けられないのに、あなたは焦らないんですか」と本当に言いたかったです。
 ただ、教育長の答弁で注目すべき点がありました。これは次回の記事でお伝えします。


 とにかく色んなことで驚き、怒り、また勉強になった初議会・初質問でした。