2011年10月21日金曜日

中学校給食~交流会&市・県議会

 日中はまだ暑いですが、風はすっかり秋ですね。

 ◆10月8日(土)、「神戸の中学校給食を実現する会 学習と運動交流会」がありました。

 記念講演は東灘区の会でもお話しいただいた料理研究家の坂本廣子さんでした。
 食は人権であり、自分で生活の糧を稼ぐことができない義務教育の間は無条件で給食が提供されるべきであること、そして避難所にもなる中学校に調理施設があるのは地域の防災を考えたとき、非常に有用であることなどのお話を聞き、運動にいっそうの確信を持ちました。

 続いて金沢はるみ神戸市議が、今回の市議会の委員会では、これまで反対してきた与党会派が態度を変えて、「検討する必要がある」「早く検討会を作って結論を」と急に言いだし、「中学校給食の大合唱」という状況になっていることを報告。
 今まで10年間運動してきたが初めてだとのべ、ある会派から「あんたらの運動で変わってきた。給食の予算と方式が問題だ」と言われた話を紹介されました。

 どんどん流れができてきていると、あらためて自覚した集会でした。

 ◆同時に、さらに運動を強めることが大事だと、10月20日(木)の神戸市議会の文教経済常任委員会を傍聴して思いました。

 そこでは、「神戸の中学校給食を実現する会」などが提出した中学校給食実施を求める請願(こういうことをやってくださいと市民が提出する議案のようなもの)が審議されました。
 2万3000人の署名(第1次分、10月11日提出)が添えられた請願です。

 結果は、民主・自民・公明・みんなの党の「オール与党」が不採択を主張し、請願は不採択にされました。
 「検討会の結果を待つべき」などがその理由です。質疑で、自民党は明らかに中学校給食導入をよく思っていない態度でした。

 上のように態度が変わってきたとはいえ、常に当局と歩調を合わせるのが「オール与党」ですから、実施か否かや、賛否をはっきりと決める肝心の場面ではやっぱりこうなるんですね。すんなりいくとはもちろん思っていません。

 情勢は間違いなく大きく動いています。当局と「オール与党」をさらに動かすために、私たちの運動を大きくして世論を一段と高めていきましょう。

 ◆最後に県議会の動きです。

 10月の決算特別委員会のなかで、尼崎の無所属の議員が、中学校給食の実施に県として支援することを求めました。
 中身は私が6月の本会議で求めたことと同じだったのですが(苦笑)。
 尼崎でも中学校給食を実施させようという運動がいよいよ始まるそうです。無所属議員の発言はその反映でしょう。

 神戸市、尼崎市、芦屋市など数少ない未実施の自治体の住民と連携して、引き続き県の支援を求めていきたいと思います。

 本当によい給食を導入するために、とことんがんばりまーす!

2011年10月3日月曜日

原発再稼働についての答弁の変化

  9/30は、本会議の一般質問2日目で、日本共産党から西宮市選出のいそみ恵子議員が質問に立ちました。

 ①台風災害対策被災者支援の強化、
 ②自然エネルギーの本格的導入と原発からの撤退を
 ③子ども・子育て新システムに反対を
 ④子ども・障害者の医療費助成の所得制限強化案の撤回を
 ⑤高校の通学区拡大案の白紙撤回を
 ⑥西宮北有料道路(盤滝のトンネル)の無料開放を
 ⑦西宮の御前浜橋(はね橋)の通行改善を
 の7項目について井戸敏三知事に迫りました。

 わが会派の質問ながら、本当に台風災害の被災者に自己負担を押しつけてはならないと聞きながらつくづく思いました。動画はここから

 一つだけ前進した答弁がありました。
 原発問題に関連して、知事から「今回の福島の事故の原因究明とこれへの対策を含めた安全基準が明確にされて、これがクリアされることが原発再稼働の前提条件」と、今ただちに再稼働させるのは認められない、との見解が示されたことでした。
 
 6月に私が質問したときは、知事は「国においては、今回の事故原因の検証をもとに十分な安全強化対策を示されるまでの間でも、現時点での知見をもとに追加的な安全基準を明示し、基準に照らして…関西電力の停止中の4基の運転再開に関しても安全性の評価のうえにたって判断すべき」
 まわりくどい答弁ですが要するに、福島の事故の検証がなくても、とりあえずの安全基準をもうけてそれに照らして大丈夫だとなれば再稼働OKという見解でした。民主党政権と同じ立場でした。

 その後も事故の状況が収束に向かわず、放射能汚染が明らかになるにつれ、脱原発の世論も高まり、知事・当局の答弁が変わってきました。